2022年 プロジェクトマネージャ試験 合格
まとめ
- IPAのプロジェクトマネージャー試験に合格しました
- 試験までの勉強について書きました
IPAのプロジェクトマネージャー試験に合格しました
きっかけ
2022年1月からWebエンジニアとプロジェクトマネージャーの兼務を解除し、PdM専業になりました。 PdMとしてプロダクトの開発/運用やプロダクトにまつわる課題と向き合う中で、開発チーム内でも様々な職種のメンバーとのやり取りや、期限のあるプロジェクトの進め方に悩むようになりました。 チームを見回したときに元PjMの同僚が上記の課題をうまく進めているように感じたので、自分もプロジェクトマネジメントについて学んでみようと思いました。
また、初心者PdMとしてどういうスキルをつけていったらよいか悩む中で、Project Management Triangleを見てプロジェクトマネジメント力をつけていくのは今のプロダクトに関わる仕事に活きてきそうだと感じたからという理由もあります。 productlogic.org
2022年春期に情報処理安全確保支援士に合格していたので、2年間の午前1免除があるうちに資格まで取っちゃおうという目論見でした。
勉強について
午前2 (80/100)
対策
参考書を一巡読み、その後はひたすら過去問道場で過去問練習しました。
参考書:
過去問道場: プロジェクトマネージャ過去問道場|プロジェクトマネージャ試験.com
過去問道場に載っている過去14年分を2順くらいして、1年分を10分で解き、9割正答が出てくるようになるまでやりました。 体感では過去問が8割くらい解けるようになれば新規問題が全問不正解でも合格点(6割)取れるかなと思いました。(未検証) 午前2は毎日15分で1年分くらいを繰り返すほうが続けやすいと思います。
本番ではゆっくりお昼を食べて午後に集中できるようにしたかったので、20分くらいで解き終えて退出しました。(多分3-4人目くらい) 当日は自己採点しなかったですが、手応え通りくらいの点数でした。
午後1 (76/100)
対策
参考書2冊分の問題を解きました。
参考書:
PjM試験では1-2題本文中から答えを抜き出す問題があるので、ここを取りこぼさないのが大事です。 逆に、PjMの知識で回答するタイプの問題は回答を見てもなんで?となる問題が多いので参考書の解説を読むことが重要でした。 参考書1冊分を解いたあたりで回答のクセが見えてくるようになったので、追加でもう一冊分解いて午後2対策に移行しました。
本番は問題2,3を選択しました。 問題1がある(リスク|理由)とは何かという問題が多かったため避けました。 このような問題は過去問で解答がしっくり来なかったタイプの問題なので、自分が苦手としてる問題だと感じたためです。
問題2,3にはそれぞれかなり迷った問題がありましたが、全体としては回答を作りやすかったと思います。
午後2 (評価A)
論述の経験が無かったのでかなり手探りでした。
参考書:
私は人月を計算するタイプのプロジェクトを運営した経験がなかったので、工数の設定は妥当か、どんなプロジェクトを論述すればよいかよくわかりませんでした。 準備としては、まず自分の関わった開発プロジェクトについて列記し、目的や人数、特徴を書き出しました。 直近2年分の過去問から各年1題ずつ論述を作成し、選択しなかった2題についてもプロットを作成しました。
実際に論述を作成してわかったことは見切り発進で書き始めると途中で筆が止まる上に全体が矛盾したりちぐはぐになることでした。 本番の解答用紙はマス目に沿って書くので、数文字書き直したいだけでも大幅にその行を書き直さないといけなくなるので、あとからの修正が大変です。 また、時間もカツカツになるのであまり主題や話を書き直す時間はないので、書き出しの前に全体の構成を考えておく必要があります。
当日に書いた論述は自己評価ではあまりプロジェクトマネージャーとしての知識や経験を十分に反映できたものではなかったと思います。 結果としてA評価が貰えた理由として考えられるのは、聞かれている項目をすべて書くようにしたことかと思います。
本番では私は1問目を選択しました。 https://www.jitec.ipa.go.jp/1_04hanni_sukiru/mondai_kaitou_2022r04_2/2022r04a_pm_pm2_qs.pdf 例えば1問目アであれば、プロジェクトの概要、目的、事業環境の変化、計画変更の要求をそれぞれ150字以上は書くようにし、それ以外のことは書かないように気をつけました。 参考書にも書いてありましたが、ちゃんと問題文で聞かれていることに答えることと余計なストーリーを展開しないことが重要なのだろうと思います。
当日の論述対象としては自分がPdMの補佐として仕様作成していた頃のプロジェクトを思い出して書きました。 工数などは大体実装に参加した人数*かかった期間で雑に書きました。 1人月がいくら位が妥当なのかは結局よくわからなかったですが、参考書の数字をベースに書きました。
その他
本番は申し込み締め切り直前に申し込んだため駅から遠い大学での受験でした。 余裕を持っていきましたが、駅からの徒歩が思ったより長くあまり時間の余裕はありませんでした。 受験を決めたら早めに申し込んだほうが良いです。
本番前日に100均で買った時計が初期不良だったので昼休みに近くの店で時計を探して回りました。 結局手に入らず、時間のわからないままに受けたので午後2は思った以上にギリギリでした(退出時刻ピッタリに提出)。 ちゃんとした時計を持っていきましょう。
試験を終えて
トータル3ヶ月くらい勉強しましたが、プロジェクトマネジメントの概論について一通り触れることができたという感触です。 PMBOKも参考書知識くらいですし、実際にプロジェクトをマネジメントの経験も無いので、PjM試験を受けるだけで大幅に成長するということはないです。 ただ、受験後に関わったプロジェクトではそれぞれのステークホルダーとのコミュニケーションをちゃんと取ろう、全体の期限をちゃんと引こうというように関わり方が変わったように思います。 今後PdMとして製品課題を解決する中で大きなプロジェクトを進めるうえでいい勉強になったと思います。